上図はEPXフォーマット運用に切り替えた後の、ソフトウェアと工作機械の構成とデータ、加工物の流れを示したものです。
金型設計(NX/金型オプション)、電極設計(NX/EZ電極モデリング)、CAM(FF/eye)は、NXをベースとしたシステムを利用し、各工程間でのデータ変換工数が掛からないようになっています。
EPXフォーマット運用の工夫として、各所にノートPCを置き、見たい時いつでも3次元データ(キャビコア形状、電極形状等)と電子データ(EXPフォーマットデータ)、NCデータ等)を見ることができる環境を、構築しています。
このメリットとしては、工作機械の現場で不明な点があった場合、直ぐにパソコンで確認できることです。もし、設計室だけにパソコンを置いている場合は、いちいちデータ確認のために、設計室に戻らなければなりません。業務多忙の際には、設計室に戻るのが面倒になり、ミスを起こしてしまう恐れもあります。
このように、EPXフォーマット運用の効果として、放電加工位置出しの自動化ができ、段取り時間を30%削減できたこと、放電加工位置出しのヒューマンエラーが、100%無くなったことが挙げられます。